GTTの測定原理

主要部位の構造と原理

本測定法の原理は、円錐形のチューブ内面に作られた平面とボールによって形成される間隙において、血液に高ずり応力を与え血栓形成を引き起こすことにある。

チューブに血液を入れると、血液はボールと内壁との間にできた間隙を通り、滴状で落下して、下の血液溜めに集められる。血液滴の落下間隔はドロップカウンターで測定される。

高ずり応力下で形成される血栓は、多量の血小板から構成されており、閉塞までの時間は血小板反応性の指標として使用される。

その後、血栓溶解により血液の滴下が再開される。再滴下までの時間は内在性血栓溶解能の指標として使用される。

血液は 37 ℃下で 重力によって 、大きなボールとチューブ内壁の間にできた狭い間隙を流れる。この間隙を流れる時に生じる高いずり応力が血小板を活性化する 。活性化された血小板の間隙通過時間が短いことおよび高ずり応力により、間隙内 では凝集塊は形成されない 。

これに対して大小2つの球の間では、小さなずり応力と乱流によって血小板凝集塊が形成される。さらに大小2つの球の間では、活性化された血小板がトロンビンを生成し、トロンビンによる血小板の活性化と凝固が引き起こされる。フィブリンにより安定化された凝集・凝固塊は下の間隙を閉塞し、血流が停止する。

その後、フィブリンは分解され凝集・凝固塊は小さくなり、血流が再開する。

測定初期には血流速度が大きく、それゆえ[d]は小さい。その後、血流速度は小さくなり、[d]は大きくなる。[d]が予め決められた[d]値を超えたとき、装置は閉塞時間[Occlusion time;OT]を示す。その後、血流は停止するが、時間が経てば、内在性血栓溶解により血流が再開し、溶解時間[Lysis time;LT]が示される。GTT-3の場合の、[OT]と[LT]測定までの時間経過を下図に示す。

GTTの特徴

  • 血液試料はnativeであり、血漿[Ca]濃度は生理的である。
  • 生理的に最も重要なアゴニスト(高ずり応力、ADP、トロンビン)は本測定系に含まれている。
  • 活性化された血小板により生成されるトロンビンは、OTの重要要素である。
  • OTおよびLTは血流下で測定される。
  • 本測定法の血液試料は4.0mlである。
  • 1名の患者当たり、1本の測定管が使われる。
  • 測定値がそのまま血栓形成傾向の判定に使用できる。
  • 測定は血液採取後、15秒以内に開始さ れる。
  • 4チャンネルは独立している。
  • 結果はデジタル表示される。
  • USBインターフェースが搭載されている。
  • 全測定結果はSDメモリーに自動的に保存される。
  • 個々の測定結果をSDメモリーから呼び出し、GTT-Drawソフトによる解析が可能である。
  • 測定は全自動。血液試料を測定管に入れた後は特別の操作は不要である。
  • 専用測定管と注射筒は安全に廃棄可能である。
  • 表示ランプは測定の進行状態を示す。
    スタンバイ:緑色  OT終了:オレンジ色  LT終了:赤色
  • GTT 装置:幅 15.6 cm, 奥行き 21.0 cm, 高さ 17.0 cm (重量: 1.3 kg)
ページのトップへ戻る